20人弱いた乗客のほとんどが多分私と同じ目的だったと思います。
一つは北緯66度33分線を越えて、北極圏に突入すること。 過去に2回行ったノルウェーで果たすことができなかったことで、 3度目の正直。でも「それが何?」ってことなのですが、何となく自己満足の為ですね、 「こんな北まで旅に来たんだ」という・・。 1本だけ滑走路のある小さな飛行場の上を66度33分線は横切っているようです。 空港脇に、何だか心もとない塔が建っているだけでした。 一緒に歩いていた若者も不安だったようで「これ66度33分だよね?」って聞いてきました。 私は「多分、そう願うよ」と答え、「じゃあ」ってことでお互い撮りあったのがこの写真。 各都市までxxkmという標示がついており、「Tokyo 8494km」とありました。 そしてこれが「xx(名前)はx年x月x日にグリムセイに来て、北極圏に入りました」 という証明書。(赤い矢印は場所が分かるように、私が加えました) 港前のCafeで、300Kr(4-5ユーロ?高っ!)払って入手。お金を払ってまで?と 思いましたが、ここにこなければ入手できないと思い、購入しました。 アイスランド語版もあったのでそちらの方がお土産らしかったな、とちょっと後悔。 そしてもう一つの目的は、このBlogの右上に載せているパフィン(ヒメツノメドリ)を 見ること。前々から写真では見た事があったのですが、この色合いと 何とも言えない情けなーい顔の鳥をこの目で見たいと思っていました。 港から歩いて5分程で、最初のパフィン。初めて自分の目で見るこのお茶目な鳥。 大体皆同じ位のコース、ペースで歩いているので、同じ所で立ち止まり 熱心に写真を撮っていました。 でも島を北へ北へ進むほど、「何もあそこで潜んでこっそり、ズーム最大限にして 撮る必要なかった」 と思うくらいパフィンの数は増え、あちこちで、間近で見る事が出来たのでした。 白く、点々としているのが全部パフィンでした。 生息地は断崖絶壁の岩壁。陸地には巣はないようです。 パフィンは飛び方もおちゃめ。 カモメが翼をばさ~り一回羽ばたく間に、パフィンはドサドサドサと5回位羽たいて いるんじゃないのか、と思える位一生懸命羽ばたいて飛んでいます。 (一番下の写真にたまたま写っていました、矢印のパフィン) 犬に例えるならば、他の犬と同じ距離、早さで進めるよう、頑張って4本脚を ちょこまか動かすダックスフントのような感じ。 でも潜水は得意なんです、ドイツ語名はそのまんまでPapageitaucher(潜水オウム)。 ドン臭そうに見えてもお魚はちゃんとたくさん取れるのです。 こうして二つの目的を果たして、大満足で島を後にしたのでした。 この何でも上手く事が運んだ一日の終わりには、 更に思いがけないラッキーなことが待ち構えていたのでした。 ということでまた、<続く>
by glueck-ss
| 2006-09-05 01:44
| -アイスランド
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